オリーブの樹の剪定。切るタイミングで実付きが変わってきます。
オリーブの樹の実を収穫する方法は以前紹介しました。
では、実際に剪定してみましょう。
オリーブの基本情報
学名 :Olea europaea
科名 :モクセイ科
属名 :オリーブ属
原産地:地中海沿岸~中東一帯
和名 :オリーブ
英名 :olive
開花期:5月~6月上旬
収穫期:10月~11月
耐寒温度は̠−12℃です。ある程度寒さに当てないと花芽を付けないので1月の平均気温が10℃以下になるような場所で管理しましょう。
オリーブは1品種では実を付けずらい自家不和合性で、同じ時期に開花する違う品種のオリーブの樹があると実を収穫できます。
オリーブの樹の剪定
オリーブの樹の剪定時期は、2月~3月の低温乾燥の時期です。生育が停滞しつつ、寒さが緩みはじめ生育がはじまる時期がいいです。
剪定方法
オリーブの樹の剪定は、➀樹の広がりを抑える・②不要な枝の間引き・③枝の切り戻しといった手順で行います。
➀樹の広がりを抑える
品種によって枝が広がる開張性タイプと枝が上に伸びやすい直立性タイプがあります。
どちらのタイプも高さや横の広がりを抑えてコンパクトにします。切り取る長さは50cm未満にします。
50cm以上切ってしまうと、春から夏にかけて太くて長い不要な枝がたくさん出て樹形を乱します。実も付きにくいなってしまします。
②不要な枝の間引き
枝葉が茂り、樹の内部が込み合ってくると、日当たりや風通しが悪くなり、樹が弱ったり病害虫が発生します。交差する枝葉や1ヵ所から出た枝葉は2本以内になるように間引きます。
③枝の切り戻し
株をコンパクトに維持し、枝を充実させる為に、およそ30cm以上の長い枝や間引かず残した枝は、先端から全体の長さの1/3ほどの位置まで切り詰めます。花芽は枝の先端から中間に付くことが多いので、切り詰めても花芽が確保できて実が付きます。
剪定のポイント
- オリーブは伸びた枝に花に花芽が付く純正花芽(じゅんせいはなめ)で、多くは枝の先端から中間に花芽が付きます。剪定の時に枝先を切り詰めても花芽は付くので気にせずに剪定できます。
- オリーブの樹は隔年結実性があり、1年ごとに実る年と実りずらい年があります。今年はいっぱい実ったなと思った年は、翌年は結実が少なくなるので思い切って剪定して樹形を整えてあげましょう。
まとめ
植えっぱなしでいると、枝葉を伸ばし暴れてしまうオリーブの樹。スッキリ剪定をして、実も生らせたいですよね。
適切な時期に剪定をして、スマートなオリーブの樹にしておきましょう。
実も収穫したいなら2品種を育てて下さい。地植えのオリーブの樹があるなら、もう一つは鉢植えでオッケー👌
隔年結実性なので剪定で開花年を合わせて沢山のオリーブの実を収穫してみましょう。
ポインセチアを上手く育てたい。枯らさないで来年も楽しんじゃおう!!
クリスマスの花と言っても良いぐらい12月の花屋さんにならぶ赤と緑の花、ポインセチア。クリスマス過ぎたら枯れちゃうと思っていませんか?
育て方がわかると、毎年楽しめる花なんです。上手に育てて毎年咲かせましょう。
ポインセチア
基本情報
常緑低木
学名 :Euphorbia pulcherrima
和名 :ポインセチア、ショウジョウボク(猩々木)
原産地:メキシコの山地原産
開花期:12月~2月
花言葉:私の心は燃えている・聖夜・元気を出して
耐寒性:弱い
耐暑性:やや弱い
ポインセチアはメキシコ山地のユーフォルビア・プルケリマを改良してつくられました。野生種は寒さにも多少耐えますが、園芸品種は寒さに弱いので8℃以上を保ちたいです。
赤くしたい
冬を越し暖かくなってくると、緑の葉っぱを出してドンドン育ちます。夏は緑色の観葉植物になります。
赤い葉っぱの様なものは、苞といい本当の花の周りにつくられます。花は苞の中心にある黄色ろい部分です。
方法
ポインセチアは日長の時間が短くなると花芽をつける短日植物で、10月下旬ごろから花芽分化が始まります。ちなみに、寒さには弱いので室内管理になります。
お部屋の電気でも昼間と勘違いしてしまうので、9月から11月に短日処理をおこないます。夕方5時から翌朝8時まで段ボールなどをかぶせて、苞が完全に色ずくまで処理を続けましょう。
クリスマスフラワーといわれる訳
クリスマスカラーは、赤はキリストの血・緑は聖母マリアとキリストを枝を下げて隠した常緑樹のモミの木・白は純潔を表します。葉が赤・緑、樹液が白のポインセチアは、クリスマスにピッタリです。
また、赤い苞や黄色い花がベツレヘムの星を連想させるので聖夜という花言葉をもつので、クリスマスに飾る理由であるとされています。
冬越し
クリスマス時期に飾り、なんだかポロポロと葉っぱが枯れてきちゃいます。温度と日当りが欲しいポインセチア。
昼間は窓辺に置いて、夜は暖かい場所へが理想的です。お水は少なめに3~5日に一度のペースで大丈夫です。*1
それでも緑の葉っぱが枯れてきちゃっても見捨てないで。春になれば緑の葉っぱが出てくるかもしれません。
【緊急事態】
お隣さんのポインセチア。戸外に出したままですが、枯れていません。
寒さには弱いはずのポインセチア。戸外なので日当りは良いのですが。
品種改良が進んだのか、暖冬の影響か。にしてもな~。
今後も観察続けてみます。
まとめ
クリスマスフラワーともいえるポインセチア。実は非耐寒性常緑低木なんです。(寒さには耐えられない常緑低木なはず…)
温度・日当り・水やりを注意すれば冬越しが出来ます。翌春に1/3ぐらいに切り戻しをして緑の葉っぱが出てくるのを待ってみましょう。
秋には短日処理をして赤くすれば、またクリスマスを盛り上げてくれるでしょう。
*1:過湿に弱いのであげすぎ注意。
お正月飾りに使いたい青竹。綺麗に磨いちゃいましょう。
お正月飾りに良く見かける門松があります。松飾りとも言います。
年神様が依り代(神様が寄り付くこと)として、松に先端を目印に降りてきて宿るとされています。
しかし、門松というと竹のイメージが強いですよね。あの尖った三本の竹の。
竹は成長が早い純粋な様を表しています。2・3年で真っすぐ育つ様が生命力を表しています。
竹をアレンジメントに使うなら、ピカピカに磨いて使いましょう。
竹の磨き方
竹を磨くとき、ヤスリやタワシで強く磨いたりすると竹を傷めたり、優しく磨くと汚れが落ちなかったりします。
もみ殻や米ぬかや藁でゴシゴシ磨いたり、金ダワシで優しく磨いてあげると綺麗になります。
最初はこんな感じで白っぽい粉が付いています。この白い粉はチロシンというアミノ酸の一種でチーズに付着する白い粉と同成分だそうです。
タワシで落としてみます。全然汚れが落ちません。
水で濡らしタワシで磨いてみます。一瞬、濡れて綺麗に。
しかし、乾いたら白い粉は復活。
藁で磨く
藁でゴシゴシ磨いてみます。もみ殻米ぬか・藁で磨くと、青くなります。
金ダワシで磨く
文明の利器 金ダワシで優しく磨く。生産農家さんはこの方法で磨いていると聞きました。
うううう。。。磨きすぎた。優しくほどほどに。
仕上げに
もみ殻や米ぬか・藁、金ダワシで磨いた後に、KURE 5-56(無香性)を吹きかけ膜を作りましょう。
KURE5-56(無香性)を塗って布でこするだけで、こんなに綺麗に。
もみ殻や米ぬか・藁、金ダワシで磨いて、さらにKURE5-56でコーティングすると綺麗な青竹が長もちします。無香性がオススメ。
まとめ
門松でもひときわ目立つ竹。お正月アレンジメントに使う時も綺麗に磨いて使いたいものです。
昔ながらのもみ殻や米ぬか・藁、金ダワシで磨くと綺麗に白いチロシンは落ちます。もみ殻や米ぬか・藁はけっこうゴシゴシ、金ダワシは優しく磨きます。
仕上げにKURE5-56で綺麗になります。お正月飾りなので無香性がオススメです。
綺麗な竹を使って華々しいお正月飾りをつくりましょう。松も入れなきゃダメですよ。
お正月飾りも販売しています。作っても次々と売れてしまうので、見てから選ぼうと思ってもなかったりします。
2,000円+税になります。ご注文お待ちしております。
花かんざしflower shop
029-224-1687
営業時間 9:30~18:00 日曜定休日
杉玉作りの作り方。挑戦 in 茨城県植物園カルチャーセンター
造り酒屋さんや居酒屋さんの軒先で茶色のボールを見たことのある方もいらっしゃるかと思います。
日本酒の造り酒屋などが新酒が出来たことを知らせる時に軒先に緑色の杉玉を吊るします。葉がだんだんと枯れて緑色→薄緑色→茶色と変化するのと、お酒が同調して熟成具合を知らせてくれます。
そんな杉玉作りを、茨城県植物園で年に一度(12月第一日曜日)体験できます。人気の講習会で、すぐに定員になってしまいます。
杉玉
杉玉とは、杉の枝葉をボール状に丸く組んだモノを言います。
杉玉を下げる風習
- 酒造りの工程の“しぼり”の段階で、もろみを入れた袋が破れた時の応急処置に杉の葉で穴をふさいでいました。酒造りの最終工程“しぼり”が終わったことを広く知らせる為に杉玉をあげたのが始まり・・・という説。
- 酒の神様である大物主大神(おおものぬしのおおかみ)と、少彦名神(すくなひこなのかみ)をまつる奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)のご神体が杉林であることから、造り酒屋が杉の葉や枝をいただいて杉玉を作り、神様が宿るものとして良い酒が出来るように祈った・・・という説。
- 酒の神様をまつる神社として有名な京都の松尾大社が発祥・・・という説。
はじまりには諸説あります。由来は定かではありません。
杉玉の中身
昔は竹で丸く組んだモノを中心に杉の枝葉を差し込んでいました。最近は、発泡スチロール球や針金、金網を丸く球状にしたものを芯にすることも多いようです。
杉玉の作り方
用意するもの
- 杉の枝葉
- チキンワイヤー
- ワイヤー
- 丈夫な麻ひも
- はさみ(枝・葉を切れるもの)
- ラジオペンチ
- 厚めの手袋(杉は痛くてヤニが出るので手袋必須)
杉玉を作ろう
1.チキンワイヤーをボール状に丸めて細いワイヤーで球体に縛りつけます。麻ひもを長めにとり、核にしっかり結びつけます。
2.杉の枝葉を15cmぐらいに大量に切っておきます。
3.吊るし用の麻ひもの真下のチキンワイヤーのマスから、切った杉の枝葉を挿し込み。核の半径より浅く挿し込みます(1~2cm)。*2
4.最初は土台のチキンワイヤーが柔らかく変形してきてしまうんで、ラジオペンチで球体に直しながら挿していきます。前半の半球でポロっと抜けてしまいがちですので、挿していった杉の枝葉をまとめて下から抱え挿す感じで持つと抜けずらいです。
5.半球まで挿し込めば、後の半球はマスにすること枝葉をギュウギュウに詰めなくても大丈夫です。丸く球体に仕上げていきましょう。
6.雄花と雌花があり、花粉症の人は気になるかと思います。雄花が花粉を出しますのでその部分は除去しておいてください。
7.ボサボサ杉玉を散発します。丸くって意外に難しいので、バケツなど丸く造ってあるモノを使って散枝葉します。
8.少しずつ球体をずらしていき、円の淵にそってカットしていきます。丸い淵にだけそって切っていく事により、綺麗な球体に仕上がります。
9.完成です。まだまだ、綺麗に仕上げようと思えば時間は無限大です。
杉玉って買うと高い
今回の講習会では700円で作れましたが、杉玉って買うと高い。高い杉の樹の枝葉を切ってきて、1日がかりで杉玉作り。丸2日かかりますね。
ネットでは3~4万円からであります。でも、あの高い樹から杉の枝葉を取ってくるのは容易ではありません。
まとめ
造り酒屋さんの軒先に吊るしてある杉玉の作り方を紹介しました。茨城県植物園カルチャーセンターにて年に一度講習会を開いています。
杉は日本の建築木材としてたくさん植えられています。しかし、樹の下の方の枝葉は切ってあり入手するのは困難です。
しかし、今回のような日本の文化を継承するイベントなどで体験出来ます。ぜひ一度、杉玉作りを体験してみてください。
けっこう、集中できますよ。
杉玉作りを教えられます。やってみたい方は連絡下さい。
オープンテラスにオリーブの樹を設置 施工例
今日は鈴木建装さまのオープンテラスへオリーブの樹を納品してきました。サンサンと太陽が降りそそぐ秋の日の午前中、海風が気持ちいい中の作業です。
海が近いので、上手く育たない樹木が多いみたいですがオリーブなら大丈夫だろうと御注文いただきました。緑があるオープンテラスにしたいそうです。
オリーブの植え替え
本来ならば3月の暖かくなる前の植え替えが理想です。秋の植え替えならば、根鉢を崩さずそっと植え替えれば大丈夫です。
1.植え替え準備
今回はオリーブの実がなるように、3品種のオリーブの樹を用意しました。開花時期が近く自然受粉しやすい、ネバディブロンコ・マンザニロ・ルッカです。
2.鉢に底土をいれます。
まずは、植木鉢の底に赤玉土中粒を5cmぐらいいれます。鉢植えのオリーブの樹は、水はけが良い土の方が育てやすいです。
3.特製培養土を作ります。
水はけが良い土にするため、赤玉土中粒と市販の花壇用培養土を1:3ぐらいで混ぜ合わせます。
オリーブ用培養土ならブレンドは不要です。
4.特製培養土でオリーブの樹を植えていきます。
5.ウォータースペースを作り、土中に空洞ができないように棒で鉢の内側面を棒で押していきます。
6.肥料と苦土石灰を周りに施します。オリーブの樹はアルカリ性の土を好むので、苦土石灰を最初に入れました。
7.オリーブの樹は根が浅いので支柱をしてから、水が下から流れてくるまでしっかり水をあげます。空洞化防止と水やりもれの防止のため十二分にたっぷりあげましょう。
このオリーブの樹が育つと、オープンテラスにも木漏れ日がそそぎ爽やかでラグジュアリーな空間が出来るでしょう。
※夏から秋にかけてコガネムシの幼虫が植木鉢の中の根っこを食べてしまいます。オルトランDX粒剤などで殺虫できるので、夏前に巻いておくと安心です。
ユーカリが急に枯れた。原因は土中だった。
そのままドライフラワーになるユーカリの枝は、リースやスワッグに良く使われています。そんな人気のユーカリを植木鉢で育てて、好きな時に切って使いたいと思い育てています。
病気や虫は、比較的発生しないので気楽に育てていましたが急に葉っぱが枯れてきてしまいました。幹もグラグラです。
引っこ抜いたら、コガネムシの幼虫が根っこを食べてしまったようです。。
ユーカリ
- 学名 Eucalyptus
- 科名 フトモモ科
- 属名 ユーカリ属
- 原産地 オーストラリア、タスマニア島、ニュージーランド
寒さは関東以南なら耐えます。ポポラスユーカリは-5℃ぐらいまでと言われています。
※少しずつ寒さに慣らしていくことで、植物の耐寒性は変わってきます。
急に葉っぱが枯れてきて、枝も枯れてきた
平気な寒さで、虫が葉っぱを食べている様子もなく、病気にかかっている雰囲気もありません。
幹を持ち上げると、幹がグラグラで簡単に根っこが抜けてしまいました。根っこが張ってないというより切られている感じです。
根っこが抜けた後に出てきたコガネムシの幼虫。
こいつがユーカリの根っこを食べてしまい、枯れました。。
コガネムシの幼虫対策
地植えの植物
地植えの植物には、マラソンという農薬を希釈倍率で薄め散布する方法があります。
鉢植えの植物
鉢植えの場合は、農薬散布と水没法があります。水没法とは、水に鉢ごと1日中沈めて窒息死させる方法です。
この方法で窒息死させるか、慌てて土中から出てきたところを捕まえます。
戸外で育てているん植物がなんか調子が悪いなと思ったら一度試す価値があります。
まとめ
寒さにも比較的耐えてどんどん成長していくはずのユーカリの樹。リースやスワッグに使いたい植物を自宅で栽培できると良いですよね。
病気や虫も少ないはずのユーカリでも、急に枯れてきてしまう時があります。
そんな時は、土中を疑ってみてください。もしかしたら、コガネムシの幼虫がいるかもしれません。
今回みたいに完全に枯れてからでなく、ちょっと葉っぱの枯れ方が早いなと思ってら試してくださいね。
オリーブの育て方。実ったオリーブの実で塩漬けを作りたい。
オリーブの樹が日本に持ち込まれたのは、江戸時代末期のことです。1862年(文久2年)頃、徳川将軍の侍医であった林洞海がフランスから輸入した苗木を横須賀に植えたとされています。
試験的にオリーブの樹を小豆島、鹿児島県、三重県で行いました。小豆島だけが地中海の気候に似ていたようで、栽培に成功したのは小豆島だけでした。
お家に植えたオリーブも実を収穫したいけど、実がならないってご家庭が多いと思います。オリーブの樹は2品種を受粉させないと、実がなりずらいんです。
オリーブの育て方
シンボルツリーにしようと思ったり、お祝いにプレゼントした時に、知っておきたい育て方。花屋さんも知っているようでしらない事も多いです。実も取りたいですよね。
置き場所
オリーブは日光がないと弱ってしまいます。基本的に野外で育てる植物です。(室内で観葉植物みたいに育てるのは難しいです)
寒さにはある程度耐えますが、-12℃以上で育てましょう。50cm以下の幼木はー5℃以上。
低温にあてることにより、花芽が付きやすくなり結実の条件になります。
植え付け・植え替え時期
樹木類は基本的に休眠時期に植え付けをします。オリーブも例外ではないのですが、3月の暖かくなる前に植え替えがいいでしょう。5月頃に花芽ができてきます。芽が動き出す前に根はいじらずにそっと植え替えてあげましょう。
植え付けや植え替え時に、倒れないように支柱を立てて植え付けます。根張りが浅いので、絶対に支柱が必要です。
土
オリーブは弱アルカリ性で良く育ちます。消石灰や苦土石灰を土に混ぜ込み、弱アルカリ性の用土を使いましょう。
※石灰は水にさわると化学反応で熱を出すので、混ぜて水をやってから時間をおいて植え付けましょう。
基本的には乾燥に強い植物ですが、結実している時はこまめに水が必要です。
肥料
花芽が動き出す前の2~3月、開花後の6月、実の熟成期の9・10月にリン酸成分が多い肥料をあげると実付きが良くなります。枝葉も成長するため窒素・リン酸・カリが10:10:10の肥料も交互にあげましょう。
花期・受粉
5月上旬・中旬・下旬ぐらいです(品種によって多少ずれます)。上旬の品種と下旬の品種を置いても受粉しません。
- フラントイヨ・ピクアール・チプレッシーノ・ネバディブロンコ・アルベキナ (5月上旬開花)
- マンザニロ・ミッション・ルッカ (5月中旬開花)
ちなみに、春から夏にかけて伸長した部分に翌年花芽を付けます。オリーブは伸びた枝に花に花芽が付く純正花芽(じゅんせいはなめ)で、多くは枝の先端から中間に花芽が付きます。剪定の時に枝先を切り詰めても花芽は付くので気にせずに剪定できます。
オリーブの樹は隔年結実性があり、1年ごとに実る年と実りずらい年があります。今年はいっぱい実ったなと思った年は、翌年は結実が少なくなるので思い切って剪定して樹形を整えてあげましょう。
結実
違う品種のオリーブが受粉すると、ちゃんと結実し落果しずらいです。品種の違いは葉っぱの形や樹形でわかります。
オリーブの実、1果当たりの葉数が多くなると果実は大きくなります。ミッションで10葉、マンザニロで5葉と言われています。
最近、どんどん新しい品種が出回りだして開花時期が多すぎて開花時期が分からなくなっています。確実なのは、5月に開花している違う品種のモノを買って育てることですかね。
オリーブの収穫
海外などの大農園では、機械で樹を揺すって実を落としたり叩いて実を落としたりします。日本では手摘みが多いですね。
時期
10月~11月ぐらいです。緑の時にとっても大丈夫ですが、黒くなってから収穫すると多少灰汁がぬけると言われています。
収穫
収穫したら塩漬けにしてみよう。そのまま塩漬けにしても良いが、灰汁がぬけるのに時間がかかります。苛性ソーダや重曹であく抜きすると早いです。
灰汁抜き開始から10日~2週間くらいで灰汁が抜けているかみて、食べられるくらいになっていたら塩漬けへ。
初日は重曹を洗い流すために水に浸けます。翌日は1%の塩水。毎日塩水を取り替えて、2~3日毎に1%ずつ濃度を上げていきます。
最終的に4%の塩水に漬けて完成です。小瓶に分けて冷蔵庫で保存しましょう。
まとめ
関東以南では庭木として植えられているオリーブの樹。大木にはなっているけれど、実はならないな~とお思いの方が多いです。
キウイみたいに雄雌あるんじゃないかな?なんて思っている方も多いですが、オリーブは異種受粉すると結実しやすいです。また、隔年結実性があります。
酒屋さんで販売しているような大きなオリーブの実にするには摘果するなどの手間が必要ですが、自家製オリーブを食べてみましょう。
9:30~18:00 (日曜定休日)
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